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Macによる自動巡回−全般

    Macを使って翻訳フォーラムを巡回するとき、利用できるソフトウェアやその選び方などです。

    元は、翻訳フォーラムのメンバーでMacユーザーのnaoさんが『8号-翻訳の周辺◆作業環境・電子辞書・机まわりなど』に投稿してくださったものです。見出しをつけるなどの整形するとともに、書き忘れなどで後から補足された部分を埋め込むといった編集を若干、施しました。詳しい説明を書いてくださったnaoさん、ありがとうございました。

    なお、ソフトウェアの状況や設定方法は、2004年2月末のものです。情報を利用される方は、その点、お含みおきください。

    説明を読んでやってみたがうまくいかない、設定方法が変わっているようでよくわからないなど、疑問があった場合は、『8号-翻訳の周辺◆作業環境・電子辞書・机まわりなど』で聞いてみてください。Macユーザーのメンバーからアドバイスがもらえる可能性があります。

  1. ソフトウェアの種類と選び方(元投稿:#1062『MacでFhonyaku掲示板巡回(1))

    8号掲示板をご覧の皆様、とりわけMacユーザーのみなさまこんばんわ。
    私は最近2年ほど、こちらの掲示板をMac用の掲示板巡回ソフト「INCUBE」(シェアウエア)と「榎」(フリーウエア)で巡回してきました。

    この掲示板の常連の方は大半がWindowsユーザーで、Windows版の掲示板自動巡回ソフトINCMを使って快適な自動巡回を楽しんでおられるのに対して、Macユーザーでこの掲示板をご覧下さっている方のなかにMacでもこの掲示板を自動巡回できる方法があることをご存じの方は、ほとんどいらっしゃらないのではなかろうかと拝察いたします。せっかくこの掲示板を気に入って常連でごらん下さっているMacユーザーの方に、この掲示板をもっともっと楽しんでいただくお役に立てばと思って、ここに私が使い比べてきたこの2つの自動巡回ソフトの最新事情をご紹介させていただきたいと思います。いずれのソフトを使った場合もFhonyaku掲示板のすべての掲示板を双方向とも完全自動で巡回することができますが、一長一短がありますので、まずはソフト選びのポイントからお話を始めさせてください。どのポイントを重要と考えるかによって、選択結果は変わってきます。

    1)導入の費用
    安いのが第一ならフリーウエアの榎です。

    2)MacOSのバージョン:
    OS Xの場合=INCUBEのOS X版(榎はOS Xに未対応。作者の事情で開発が事実上止まっているため、対応の予定はありません)
    8.6以上9.2.2まで(いわゆる旧MacOS)の場合=INCUBEのPPC版, 榎のどちらでもOK(作者がマニュアルに書いている動作環境)
     実際にはINCUBEは改造なしのOS8.1上でも動いていますし、私は両方のソフトを漢字Talk7.5.5(+Appearance1.0.4)上で動かしています。8.1と同じプラチナカラーのメニュー表示ができさえすれば文句をいわないようです。

    3)導入・設定の簡単さ
    INCUBEは通信動作とログ管理をひとつのソフトで行うので、その分設定操作が単純です。メールソフトとWWWブラウザーしか使ったことがないという方にはこちらがおすすめです。
    榎は通信動作専用で、ログ管理には同じ作者の手になる「桜」というフリーウエアのログブラウザーを利用するようになっています。2つのソフトを組み合わせて使うため、設定操作がやや複雑になるのは否定できませんが、一歩一歩順序を踏んでいけば必ずできます。パソコン通信の経験者(実は私もその一人)で通信ソフトのComNiftyとログブラウザーの茄子Rを組み合わせて使って来られた方には、かえってなじみやすいかもしれません。(実際榎は、通信ソフト部分だけをパソコン通信ソフトから掲示板巡回ソフトにすげ替え、ログ管理ソフトはパソコン通信用のものを流用することにより、掲示板のログをパソコン通信のログと同じやりかたで管理するという着想で作られています)

    4)動作の軽さ
    最新版を使う限り、動作の正確さはINCUBEも榎もほとんど差がありません(大量の未読発言を一括ダウンロードしても、フリーズや発言の取りこぼしはめったにありません)。
    ただ、動作の軽さとなると、文句なしに榎と桜の組み合わせに軍配が上がります。
    INCUBEは、特にクロックスピードの遅い古いハードウエア上で使った場合、ログ閲覧のときの発言切り替えの遅さがどうしても目だってしまいます。

    5)他の掲示板の自動巡回
    Fhonyaku掲示板以外に自動巡回したい掲示板がない場合は、ここと次の項は読み飛ばしていただいて結構です。他に自動巡回したい掲示板がある場合、どこを巡回するかによってソフトの選択結果が変わってきます。

    5-A) NiftyのWebForum
    Niftyの会員の方にとっては、特に重要なファクターでしょう。INCUBE, 榎ともNiftyのWebForum巡回用のプラグインファイル(榎の場合はエージェントファイルといっています)が用意されていますが、動作環境がかなり違うため、使用予定のOSのバージョンにより選択結果が変わります。

    OS Xの場合=INCUBEのOS X版
    OS 9以上9.2.2までの場合=INCUBEのPPC版, 榎のどちらでもOK
    OS 8.1以上8.6までの場合=INCUBEのPPC版

    ごらんのとおり、榎でFhonyaku掲示板とNiftyのWebForumを一緒に巡回しようとすると、使えるMacOSのバージョンは非常に限られてしまいますのでご注意ください。

    5-B) Yahooの掲示板
    INCUBEでしか巡回できません。

    5-C) 2ちゃんねる
    榎でしか巡回できません(榎はMacで2ちゃんねるの自動巡回ができる唯一のソフトで、当初の開発目的もこことNiftyのユーザーホームページの掲示板の自動巡回にあったようです)。

    6)対応掲示板の種類の多さ
    これは断然INCUBEに軍配が上がります。Nifty内部の掲示板用のプラグインで実用に耐えるものがほとんどWebForum用に限られているのとは対照的に、Niftyの外でよくみかける主なインターネット掲示板用のプラグインはたいてい用意されています(INCUBEの開発は、Windows用の掲示板巡回ソフトINCMのプラグインをMac上で使えるソフトを作るという着想から出発しています)。しかも、OS X版とPPC版の両方で使える形式で用意されているのが嬉しいところです。巡回したい掲示板のプラグインがない場合、リクエストにも対応してもらえます。逆に榎は、Niftyの外の掲示板といえば2ちゃんねるとCMT対応掲示板(Fhonyaku掲示板はこの一種)しか対応していないのに対し、Nifty内部の掲示板にはすべて(WebForum, ユーザーホームページ掲示板2種類、コミュニティ掲示板)対応しているのが特徴といえます。

    7)ユーザーサポートの充実
    これも断然INCUBEに軍配が上がります。榎の開発が現在事実上ストップしているのと対照的に、INCUBEの開発は非常に活発で、本体、プラグインともバージョンアップが頻繁に行われ、ユーザーサポート掲示板(http://logic.s1.xrea.com/x/index.cgi?log=INCUBE)で相談すればバグへの対応もとても速いです。

    さて、お使いになりたいソフトが決まったら、次の書き込みで入手方法をごらんください。
  2. ソフトウェアの入手方法(元投稿:#1063『MacでFhonyaku掲示板巡回(2))

    前の書き込みの続きです。それぞれのソフトの入手方法をご覧ください。

    榎の入手先:作者ホームページ
    http://member.nifty.ne.jp/TSaka/
    必ず現行最新版、榎0.6.2a2をダウンロードしてください。掲示板ごとに用意されているエージェントファイルは(Fhonyaku掲示板の巡回に必要なCMT掲示板用のファイルも含めて)ソフト本体と一緒にLHA圧縮されています。
    動作にはログブラウザーとして桜の現行最新版、桜0.6.0a3が必要ですので、同じホームページからこちらも忘れずにダウンロードしてください(このバージョンを使わないと、榎0.6.2a2でダウンロードしたログファイルを会議室ごとに正しく整理することができません)。

    INCUBEの入手先:作者ホームページ
    http://www.incube-online.com
    作者ホームページからVector(http://www.vector.co.jp)に公開されているデモ版(v1.8.1)へのリンクが張られています。デモ版をダウンロードしてシェアウエア登録すると、ライセンスキーが発行されます。このライセンスキーを使って機能制限を解除し、またこれをパスワードとして作者ホームページのメンバー限定コーナーからアップデート版をダウンロードすることができます。
    掲示板ごとに用意されているプラグインファイルのうち基本的なものは、(Fhonyaku掲示板の巡回に必要なCMT掲示板用のファイルも含めて)ソフト本体と一緒にStuffItで圧縮されています。

    INCUBEのシェアウエア登録法
    VectorのシェアレジとNiftyの@payの2通りの方法が使えます。後者はNifty会員しか使えませんが、Vectorと違って手数料が上乗せされることはありません。
    登録料はバージョン2.0以前はマルチライセンス(1回の登録でMac版、Windows版などすべてのプラットフォームのソフトが使える)で3000円、バージョン2.0以降はシングルライセンス(どれか1つのプラットフォームのソフトに限って使える)で1200円です。
    ライセンス購入は作者ホームページの専用コーナーからできます。
    http://www.incube-online.com/index.php?url=buy

    ただしバージョン2.0(公開場所http://www.incube-online.com/?url=prerelease
    はまだ試作品扱いですので、いくら登録料が安いからといっても、今の段階で個人的にはおすすめできません。私自身まだ1.8.2を使っており、単にFhonyaku掲示板を回るだけならデモ版のv1.8.1で十分です。